新規性
(1) 発破用の削孔に必要なブーム操作(移動、掘削)について、作業員のハンドルのマニュアル操作方法から、ブーム操作の自動化が可能な機器及びソフトウェアシステム(ABCトータル)を新たに導入する方法に変更した。
(2) 切羽面の前方探査やグラウト注入に用いられるロッドの接続について、作業員のマニュアル操作による方法から、ロードキャッチャーなど新たな回転、接続機構の採用によりロッドを所定の延長まで連続自動装填する接続方法(RHS)に変更した。
(3) 発破用の削孔に必要なブーム先端部分の制御機器について、前後方向に移動が可能な2本の油圧シリンダーの組み合わせによるブームの移動制御方法に対して、ブームの先端に回転機能を有するローテーションユニット(BUTブーム)を新たに搭載する方法に変更した。
期待される効果
(1) ブーム移動、削孔の自動化が可能な機器及びソフトウェアシステムの導入により、以下の点が挙げられる。
・削孔作業のブーム操作が自動化するために、ブーム操作に必要なオペレータ(監視対応)が1名となり省人化が可能となる(施工性)。また、削孔作業のブーム操作に必要なオペレータの人数が削減できるため、経済性が向上する(経済性)。
・削孔作業過程におけるオペレータによるブーム移動の調整がなくなり、削孔作業の施工性が向上する(施工性)。
・ブームの移動 、削孔が自動化されたことにより、操作に必要な熟練工が不要となり施工性が向上する(施工性)
(2) ロードキャッチャーなど新たな回転、接続機構の採用によりロッドを所定の延長まで連続自動装填する接続方法に変更したことにより、人力によるロッドの荷揚げ、接続作業が不要となるため、凹凸の多いトンネル現場内の荷揚げ、接続作業中の転倒などの事故防止につながる(安全性)。
(3) ブームの先端に回転機能を有するローテーションユニットを新たに搭載する方法に変更したことにより、削孔間の移動の円滑化により削孔に要する時間短縮となるため、施工工程の短縮が期待される。(工程)
適用条件
①自然条件
特になし
②現場条件
全延長18m×幅8mで、144m2のドリルジャンボ設置のスペースが必要。
③技術提供可能地域
技術提供地域については制限なし
④関係法令等
特になし