新規性
・測定方法を、スチールテープ・レベル測量による出来形測定から、トンネル施工で使用する器械として最適(精度、スピード、耐久性)な三次元レーザースキャナに変えた。
期待される効果
・従来の限られた測定位置のみの出来形管理から面的な出来形管理が可能となるので、品質の向上が図れる。
・新たに開発したプログラムにより、設計値との比較や施工前後の差異を現場で即時にフィードバックできるので、施工段階毎の断面形状を計測することにより、面的なアタリ・余堀り判定、覆工コンクリート打設量計算、吹付厚や覆工捲厚管理等に活用できる。
・山岳トンネル工事では、施工時に現場で取得される様々な情報が、安全面や施工方法の妥当性など現場施工での判断材料として不可欠であり、面的な出来形情報を多岐に活用することで、より高度な情報化施工と従事技術者の負担軽減を図ることができる。
・将来的にトンネル覆工にクラックや漏水が発生した場合、管理者はストックしている面的な出来形管理データからより正確な原因を特定することができ、適切な対策を施すことができる等、維持管理におけるデータ活用に有効。
適用条件
① 自然条件
・三次元レーザースキャナの使用気温:5~45℃(結露がない状態)
② 現場条件
・設置スペース:1m×1m程度
・推奨盛替ピッチ:20~30m
・計測可能距離:1.5~20m
・激しい粉塵の場合は計測不可能
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域について制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具