新規性
・従来の研削材を旧塗装面に吹き付けて剥離を行うブラスト工法から、剥離剤による化学的に旧塗膜を軟化、膨張させて旧塗膜を剥離させる方法とした。
・生分解性を有する高級アルコール系溶剤(塩素フリー)を採用し、環境と人体への影響を極めて少なくした。
期待される効果
・本技術は、粉じんの発生が抑えられ、産業廃棄物の発生も少なく、鋼構造物(鋼橋梁等)の旧塗膜(鉛・クロム、PCB等の有害物質を含有する塗膜も含む)を、素地調整2種相当まで剥離・除去できる効果がある。
・ウェットなシート状に剥離するので、旧塗膜は飛散せず、容易に回収でき、作業効率を大幅に向上させる効果がある。
・本技術の剥離剤は、塩素系溶剤を含まないので、「有機溶剤中毒予防規則」「労働安全衛生法の規定に基づき厚生労働大臣が定める化学物質による健康障害を防止する指針」の適用・対象物質に該当しない。
適用条件
① 自然条件
・温度条件が5℃以下、被塗物が35℃以上や、湿度85%以上の場合は施工できない。
ただし、低温時は加温、またはPEシートで被覆養生することにより施工が可能。
・降雨・強風・降雪・霜時は施工できない。
特に、塗布後の降雨は剥離剤が流出し、剥離効果が得られなくなる。
・結露面は施工できない。
② 現場条件
・エアレスガン機器等、設置スペースに2m2必要である。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具