新規性
・従来技術は、約20段までの既定の段数(起爆秒時)に限られていたが500段まで現場での自由設定に変えた。
・延時薬部分をIC回路に変えた。
・電気的要因による安全性問題を電気的保護回路を設けて解決した。
・雷管の個々の状態のチェックはできなかったが、発破器と雷管との双方向通信を可能とし各雷管の状態をチェックできるようにした。
・結線作業を手作業で行っていたが、クリップオン方式にした。
期待される効果
・許容振動値によっては、分割発破器を併用したり、掘削断面を分割して繰り返し発破する必要があったが、高精度かつ多段数を自由設定可能としたことにより周辺環境への影響を抑制した発破が容易に可能となり工程の短縮が図れる。
・IC回路としたことにより起爆秒時の精度が向上した。
・電気的保護回路を設けたことにより電気的安全性が向上した。
・電気的要因に対する安全性も向上すると同時に雷管と発破器の双方向通信により発破直前まで品質チェックが可能となった。
・結線作業をクリップオン方式としたことにより作業が簡便となり確実な結線ができるようになった。
適用条件
① 自然条件
・雷、暴風雨等通常発破作業を中断するような自然条件下では使用しないこと。
② 現場条件
・水中でも使用可能であるが、安全性確保のため静水圧0.379MPa以下の環境下で使用すること。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・火薬類取締法 全条
使用する機械・工具
- 大型ブレーカ
- コンクリート吹付機
- 集塵機
- ダンプトラック
- ドリルジャンボ
- 吹付プラント
- ホイールローダ