新規性
・ハイブリッド化できる専用粉体急結剤と専用酸性液体急結剤を開発。
・連続スラリー化しコンクリートに混合する手段の開発。
期待される効果
専用の粉体急結剤と酸性液体急結剤とを連続スラリー化し吹付けコンクリートに配合することで、
・低粉じん性吹付けが可能となり作業環境が改善
・酸性液体急結剤では添加量を増加しても低温や湧水時など条件の悪い場合には吹付け材料の剥落が多く施工速度が低下していたが、本工法は作業条件の悪い(湧水、低温、厚吹付け、変位が大きい)ところでも施工速度が低下せず低粉じん施工を可能とした。
・クリアショット工法では従来と同様の換気条件で1mg/m3以下の低粉じんを実現可能である。この効果として切羽付近の視認性が向上し、安全性が高まる。
・粉じん発生源を低下できるので換気設備の小型化、換気空気量の低減などが可能となる。
・急結剤のスラリー化でコンクリートとの混合性が向上する。このため、コンクリートのバラシエアーをなくすことができコンプレッサーを小型にできる。
・吹付け時の吹付け材料の付着性が良好で低リバウンド化が可能となる。
・以上の効果により施工速度が向上し、その結果コストが削減される。
適用条件
① 自然条件
・気温1度以上の吹付けコンクリートがトンネル内で凍結しない条件、これに準ずる範囲であれば新工法の適用は可能である。
② 現場条件
・換気設備が必要である。
・湿式吹付けシステムを使用する。
・クリアショット急結剤供給システムを使用する。
・急結剤添加設備設置面積2.8m2以上。
・トンネルの直径は3.2m以上(吹付けシステムの搬入ができるトンネル直径を確保する)。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・労働安全衛生法(粉じん障害防止規則)が適用される。
使用する機械・工具