新規性
・シールド工事の裏込め注入を非エア系二液性可塑状型裏込め注入材からエア系二液性可塑状型裏込め注入材に変えた。
期待される効果
エア系二液性可塑状型裏込め注入材に変えたことにより、以下の効果が期待できる。
・注入材中の気泡のクッション作用で注入圧力の変動を平準化し、周辺地盤への悪影響を低減できるため、周辺環境への影響抑制が向上する。
・単位水量が少なくても流動性が確保でき、かつ初期強度も大きいため、裏込め注入材の品質が向上する。
・材料分離が少ないことから、A液(モルタル)管の水洗浄頻度を1/12程度に減少でき、施工性が向上する。
・注入圧力の変動を平準化でき、施工中の安全性が向上する。
・A液(モルタル)管の水洗浄排水を減少でき、坑内切羽での作業環境の向上が図れる。
・水洗浄頻度の減少とともに助材および作液水を減量でき、経済性が向上する。
適用条件
① 自然条件
・特になし。
② 現場条件
・地上の裏込め注入プラント(サイロ16m3×2連)の敷地面積は、1基当たり30m2(3.0m×10m)を標準とする。また、設備高さは7mを標準とする。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・トンネル標準示方書(シールド工法)
・同解説(土木学会 2006年制定)の「第3条関連法規」および「第9条環境保全のための調査」の地下水への影響に関する確認が必要である。
使用する機械・工具
- 裏込め注入装置
- 機内・坑内設備(注入ポンプ、洗浄システム他)
- 坑内台車
- 坑内配管・配線
- シールド機
- セグメント
- 地上設備(裏込め材製造プラント、ポンプ他)