新規性
・ソナー送波ビームを斜方向へ向け、斜め横方向を同時に探査するようにした。
・既存測深機の受波部が1点であるのに対し、本システムソナーは専用船進行方向の直角に左右6点ずつの受波部を有する。
・本システムソナーは、対象までの送受波時間のほかに、斜めビームの角度データを取得する。
・測深機による線的な測深からスワス測深(同時に一定幅を測深する)方式に変えた。
・船位情報取得においてGPS装置の他に自動追尾式TS方式を併用する。
期待される効果
・斜めソナービームにより、極浅水域の測量面積が増加し計測作業の経済性が向上した。
・ソナー受波部の送波1回当たりの測得データが大幅に増加したことにより計測作業の工程が短縮された。
・斜めビーム角度を測深計算に取り入れるため、ソナーから離れた場所であっても分解能が低下せず成果の品質が向上した。
・スワス測深により3次元情報や音響画像が得られることから、地形の詳細な形状、構造物の形状、水底面の底質性状(底質の硬軟)などが把握でき、成果作成の施工性が向上した。
・専用船の位置情報が補填されることにより専用船航行の制限が減少し航行の安全性が向上した。
適用条件
① 自然条件
・計測支援機器が浸水するほどの大雨は不可。
・流速4ノット以下(専用船航行の制限)。
・風速10m/s以下。
② 現場条件
・水中に気泡が含有しないこと。
・4tトラックが水際で横付けし専用船を上げ下ろし可能な場所が必要。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・河川法
・測量法
・水路業務法 第1~26条、28~30条
・海上衝突予防法 第1~31条
・水路測量業務準則 第2章第7節水深測量 マルチビーム(浅海用)音響測深実施指針
・海上保安庁告示102号、103号、156号、157~160号
使用する機械・工具