新規性
・植生基盤を形成する資材を、従来の人工的な素材から、自然素材であり侵食防止効果を発揮する土壌藻類に変えた。
期待される効果
・土壌藻類が形成するバイオロジカル・ソイル・クラスト(BSC)が、侵食防止効果を発揮する。
・先駆植物(パイオニア)である土壌藻類を資材として用いた自然侵入促進工であるので、その場の特性に応じた自然な植生が早期に形成される。
・吹付け作業のみを実施するため、緑化基礎工(繊維ネット張工等)上に種子なしの客土・基材吹付を行う自然侵入促進工に比べコスト縮減が図れる。
・世界中のどこでも生存している汎存種(コスモポリタン)であり、雌雄がなく無性生殖で増殖する土壌藻類を用いているため、地域保有の生態系の保全や遺伝攪乱を起こすリスクの回避ができる(自然公園内など環境保全規制が厳しいエリアでの試験施工の実績あり)。
適用条件
① 自然条件
・土壌面への付着障害を起こしたり、吹付直後の資材が流失したりするため、強風下、降雨・降雪直後や降雨・降雪中の施工は避ける。
・施工後の土壌藻類の増殖に影響するため、干ばつ発生時の施工は避ける。
② 現場条件
・作業スペース:1m2(吹付作業オペレーター)
・吹付機材(ハイドロシーダー等)搭載トラック(4t以上)駐車スペース:4m×8m。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具