カエルドグリーン工法

2019/05/09 更新

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NETIS登録番号:TH-020037-VE(旧登録)

概要

表土利用による自然復元・建設発生土・伐採樹木のリサイクル利用が可能な法面緑化吹付工法

新規性

・法面緑化吹付材料の主体に土を使用できることが、従来技術と異なる。従来、土は、粘土・シルト分が水分を持ち粘性を生じることで、機械や材料ホース内に付着を起こすため、空気圧送方式による吹付施工が困難な材料とされていた。また、吹付時高エネルギーの圧縮空気で法面へ叩きつけられるため、空気を余り保持しない、締め固まった状態となりやすく、植物が生育に困難な硬い基盤となる可能性があった。このような事情や大量の水分や養分を持ち、急速かつ大量の植物を育成させるため、バーク堆肥を主体とする有機質系厚層基材が一般的に使用されていた。しかし、カエルドグリーン工法は、粘土・シルト分を多く含む土を改良することで、スムーズな空気圧送を可能にして、吹付後も植物の生育に適度な硬さの生育基盤を造成でき、さらに従来工法に遜色ない対侵食性を付与する。また、土の改良から吹付による法面への生育基盤造成まで、連続した作業として1系統の施工プラントで実施することが可能である。さらに、土の改良時に液性限界度の水を加水してから改良を行うため、採取されストックされた土に対して特別な養生を必要としない。
以下、土を改良する手順に従い、土の改良方法を説明する。
1.土の含水比を測定し、液性限界付近の調整する含水比まで水を加水し、土がスラリー状になるまでミキサーにより攪拌する。
2.スラリー状となった土へ、グリーンポリマーB剤を適量投入し、土の粘土・シルト分を凝集させ、土を団粒化させる。
3.グリーンポリマーA剤を適量投入し、余分となる水分を吸水させると同時に、吸水時の吸着性を利用し、土を粒状させる。
4.アオイ科一年草のケナフを乾燥粉末化したケナフグリーンを適量投入し、粒状化した土の間に介在させることで、粒状化した土の水を媒介とした結合を阻害すると同時に、粒状化した土の間に空気を持たせることで全体の比重を軽くする。

期待される効果

・表土の利用による自然植生の復元や濁水処理ケーキなどの建設発生のリサイクル利用など、厚層基材吹付工では、不可能であったニーズに対応可能。
・無機物の土が生育基盤のため、従来の材料に比べ生育基盤が長期間保持され、ライフサイクルコストを低減する。

適用条件

① 自然条件
・降雨時(小雨程度は除く)や積雪時(除雪する場合は除く)以外、施工可能。また、落雷や強風など作業安全上問題のある場合は施工できない。
② 現場条件
・土の入手やストックが可能な現場。但し、施工ヤードが確保できない場合、プラントを分割し、材料製造作業と吹付作業を分離して施工する場合もある。
③ 技術提供可能地域
・日本全国。
④ 関係法令等
・建設リサイクル法・環境基本法・公害対策基本法・製造物責任法・労働安全基本法に準じる。

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
日特建設(株)
TEL
03-5645-5050
企業情報
公式サイト

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