新規性
・使用するアスファルト乳剤の材料として、付着抑制効果および層間接着力を付加する添加剤を加えた。(従来技術は、付着抑制効果および層間接着力を付加する添加剤を加えていない。)
期待される効果
・付着抑制効果および層間接着力を付加する添加剤を加えたことにより、アスファルト乳剤散布後に進入する工事車両(主にダンプトラック)のタイヤへの乳剤の付着が減少し、層間において安定(均一な)した散布状態が確保されることから層間接着力が向上し、品質が向上する(従来技術は、乳剤散布後に工事車両が進入すると、タイヤへ乳剤が付着してしまう。その結果、乳剤散布量が局所的に不足し、供用性能に悪影響を及ぼす)。また、周辺の既設舗装や構造物を汚さないため、周辺環境への影響を抑制できる。更には、汚れを防ぐ石粉等を散布する必要が無いため、施工性が向上する(従来技術は、乳剤散布後に工事車両が進入すると、乳剤あるいは分解後のアスファルトがタイヤに付着し、周辺の既設舗装や構造物に黒いタイヤ痕がついてしまう。また、それらの汚れを防ぐための石灰等の散布とその清掃が必要。)
適用条件
① 自然条件
・雨天時あるいは気温が5℃以下の場合は使用不可。
② 現場条件
・従来技術と同様にギア式スプレイでも散布可能。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・道路構造令(社団法人 日本道路協会,2011年11月)