新規性
着色磁器質骨材とトップコートにより多彩な色相が得られることから、カラーにより交差点やカーブなど危険個所の存在を運転者に予知させる。カラーによる車線区分はバスレーン、自転車レーン、通学路、歩行者優先ゾーン、ゾーン30プラスなど運転者や歩行者に対して道路の危険性や誘導を視覚的に示すことができる。ゼブラ施工と組み合わせることでタイヤに発生する振動は、危険個所への接近を運転者に強く認識させる。道路の分岐において行先別にニート工法のカラーを選別することで、運転者に案内看板と路面の色を一致させる車線誘導に採用される。スクールゾーンの入口を明示、歩道を分離できない狭い通学路、生活道路における歩行者通行帯を明示するカラー舗装にニート工法は多く採用される。景観整備条例に基づく特注色に適応できる。透水性舗装、改質Ⅱ型舗装、コンクリート舗装、側溝蓋、覆工板などどのような下地にも適用ができる。
期待される効果
車両の高速域から低速域においてタイヤのすべり摩擦抵抗が高いため、急ブレーキを操作したときに密粒アスファルト舗装に比べて車両の制動距離を約半減させ、車両の衝突を緩和し施設接触事故を減らす効果がある。首都高速道路は、カーブ部約20か所においてニート工法を採用することにより、施工後6ヶ月間と前年同期の事故の発生件数を集計した結果、総事故件数で約84%、施設接触事故件数で約95%削減効果があったことを報告している。事故の削減は1~3年経過後も総事故件数で80%以上、施設接触事故において90%以上の削減となっており、年数が経っても事故削減効果に変化が無い状況であった。
通学路やスクールゾーンにおいて学童の交通安全を高めることから全国に普及している。交差点や分岐において道路標識の色と一致させたカラー化することで、車線誘導は運転者の行先に対する迷いを払拭して安全な車線変更を促す。
適用条件
下地の舗装は新設・既設、アスファルト舗装、コンクリート舗装いずれにおいても適用できる。
18種類(RPN-101~RPN-602)の工法規格を定めて、わかりやすく設計しやすい工法としている。
「土木施工単価」「土木コスト情報」に、協会工法規格別・都道府県別の直接工事費が掲載されている。
国土交通省 約59,800㎡
その他公共機関 約646,000㎡
民間等 約33,400㎡