ゲリラ豪雨対策用高排水性舗装工法(TNベース)

2021/11/17 更新
  • T.N.ベースの駐車場への適用例
  • 高い透水性を示すT.N.ベース

NETIS登録番号:CB-130008-A(旧登録)

概要

豪雨時の雨水を路面化へ通水し空隙内部に貯水し、排水の制御が出る舗装。

新規性

・適切な骨材粒径、高い空隙率、有孔管等により、雨水の貯留または流速制御機能を付与できる構造。すなわち、降雨を路面下に瞬時に通水・貯水し、時間差をもってPOC内で水平方向に排水できる。また、基層に有孔管を備えることにより排水速度を高めることができ、必要に応じて打設を厚く、管径を大きくすれば排水量・貯水量が増大する。
・本工法は、路盤材等を使用しない工法で路床をセメント系改良等を行い、施工性の高い調合のPOCを直接施工することで、路面下に貯水しても長期的に路面の凹凸、損傷の発生を防止できる。
・表層に、基層より小さい粒径の骨材を使用し、さらに高い空隙率を確保した複層構造とすることで長期的な目づまりを防止し、従来工法では必要だった目詰まりの回復等のメンテナンス作業を軽減させることができる。
・基層POC(指定調合)はワーカビリティが高く、また従来では難しいとされていたプラントにおける製造及び搬送、施工面においても取り扱いやすい品質となっている。

期待される効果

・豪雨時に、降雨だけでなく区域外からの大量の水流があっても路面下に貯留・時間差排水でき、都市型水害減災対策となりうる。また、危険な水位となるまでに非難経路・非難時間を確保できるなど、都市住民の安全性が高まる。
・豪雨時にも路面全体から雨水を導引・吸収でき、落葉やごみで閉塞することがない。表層と基層の空隙率・空隙径を設計することにより、長期的にも目づまりを防止でき、メンテナンスも容易である排水性舗装。施工区域からの雨水の流出係数を低減する。
・路面下に大量の水を含んでも路床が軟弱化せず、構造に影響を与えない。
・表面の排水勾配を必要とせず、二次製品等の加工・カット作業が不要となり、意匠性も向上する。また、施工性が高いため、適用可能な箇所が増える。
・表層は色が選べるバリエーションがあり、また他に、天然芝、人工芝等、さまざまな表層施工が可能である。
・路面下に瞬時に雨水を取り込む構造ではあるが、排水の流速が側溝や舗装表面の流水に比べて小さいため、路床や周辺緑地に水分供給しつつ、濁水の発生を防止できるメリットがある。
・水害対策のための貯水施設等の規模を大幅に低減できる。

適用条件

① 自然条件
・一般的な居住域、都市・郊外であれば施工可能。
・雨天時、屋外のPOC打設は行わない。また、寒冷時(気温5℃以下の場合)、POC打設は行わない。
② 現場条件
・一般的な建物の内外構、公園、歩道、駐車場等において施工可能。
・POCの製造プラントからの運搬時間の制約は、普通コンクリートと同等。
③ 技術提供可能地域
・基本的には制限なし。ただし準備に時間を要する地域あり。
④ 関係法令等
・特になし。

使用する機械・工具

  • アスファルトフィニッシャ
  • バックホウ
  • ロードローラ
  • ミキサー
  • POC専用仕上げ機

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
(株)ファイナルマーケット
TEL
0595-59-9500
企業情報
公式サイト

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