新規性
・従来技術である先行モルタルは、例えば配管を用いた50mの圧送において、0.5m3を必要としていた。
これに対して、新技術であるルブリを使用した場合は、配管を用いた50mの圧送において15kg(0.015m3)で圧送が可能となる。
・配管を用いた50mの圧送においては0.5m3以上を廃棄していたが、新技術であるルブリにおいては廃棄量が0.06m3程度となり、約1/10まで削減できる。
・打設するコンクリートと同等程度の強度となるように富配合にする、または打設するコンクリートに応じて、原則1:3モルタルなどの配合を調整しなければならなかったが、新技術であるルブリはその必要がない。よって、従来技術のように打設するコンクリートに応じて先行材として使用するモルタルの配合調整をする必要がない。
・新技術であるルブリは、原材料の99%にリサイクル材を使用しているため環境負荷が小さい。廃棄量は従来技術の1/10であり産業廃棄物を削減する。
期待される効果
・従来技術である先行モルタルのような、先行モルタル専用アジテーター車が不要。
・廃棄処分量まで含めたトータルコストを従来技術と比べ、35.35%削減。
・先行モルタルの用に固化する事がないため、時間的制約を受けない。(ルブリ溶液は作成後すぐに使用可能。作成後数時間経っても、再度かくはんすれば利用可能。前日に作り置きし、現場に持ち込む様にすることで、現場到着後数分のかくはん作業のみで圧送可能。)
・従来技術の先行モルタルは生コンと同色であるため、目視にて区別することが難しく、品質管理の観点から見れば確実性にかける技術であったが、本技術にて使用する先行材ルブリは着色(ピンク色)してあるため、目視にて区別可能であり、品質管理の確実性を高めることができる。
適用条件
① 自然条件
・生コンを打設できないような低温環境では使用不可。
・強風時でも使用可能。
② 現場条件
・特になし。
・ルブリをかくはんするスペースとして、1平方メートルが必要。
・粉体ではないため強風時でも作成可能。
③ 技術提供可能地域
・国内全土及びASEAN諸国
④ 関係法令等
・廃棄時は各自治体および廃掃法に準じて処理する。