新規性
【撮影装置】
・点検員が変状部をスケッチし、デジカメで写真撮影することを、一般自動車に搭載した撮影装置で走行しながらトンネルの全覆工部を撮影することに変えた。
【調書作成支援ソフト】
・現場でのスケッチを基にCADにて変状展開図を作成していたことを、覆工展開画像を基にトレースして変状展開図を作成することに変えた。
・現場でのデジカメ写真を整理して写真台帳を作成していたことを、覆工展開画像上に変状情報・診断情報・位置情報を登録して写真台帳を自動で作成することに変えた。
・トンネル点検結果総括表に変状結果を手動で纏めていたことを、覆工展開画像上に変状情報・診断情報・位置情報を登録してトンネル点検結果総括表を自動で作成することに変えた。
期待される効果
【撮影装置】
・現場のスケッチやデジカメでの撮影の工数が低減するため、経済性・施工性が向上し、工程が短縮される。また、高所作業や交通規制時間が減少するため、安全性が向上し、周辺環境への影響が抑制される。
【調書作成支援ソフト】
・手書きのスケッチを見ながらCAD入力することがなくなったため、経済性が向上し、工程が短縮する。また、実際の画像を基にトレースするので、変状の位置・状態が正確に記入でき、品質の向上が図られる。
・人手でデジカメ写真を整理する作業が無くなり、経済性・品質が向上し、工程が短縮する。
・手入力でトンネル点検総括表を記載する事が無くなり、経済性・品質が向上し、工程が短縮する。
適用条件
① 自然条件
気温:0~40度
天候:雨・雪・強風以外
昼夜問わず撮影可能
② 現場条件
一般車両が通行可能なトンネル
③ 技術提供可能地域
技術提供地域については制限無し
④ 関係法令等
・道路トンネル定期点検要領 平成26年6月(国土交通省)
・道路交通法 平成27年6月17日(警察庁)
・道路交通法 施行令 平成28年7月15日(警察庁)
・道路運送車両法 第3章 平成29年6月22日(国土交通省)
・レーザードップラー計 JIS C 6802「レーザー製品の安全基準」 2011年(日本工業標準調査会)