新規性
・転圧状況(転圧回数、走行軌跡、層厚)に関するデータを車載パソコン等に保存し、事後にメモリカードでデータを移転する方法から、クラウドサーバーに送信、保存及び閲覧する管理方法に変更した。
・転圧状況(転圧回数、走行軌跡、層厚)に関するデータを車載パソコン等に保存し、事後にメモリカードでデータを移転し印刷等を行う方法から、クラウドサーバーに送信、保存された重機の転圧状況の自動的な帳票作成、出力が可能なシステムに変更した。
期待される効果
・クラウドサーバーに送信、保存及び閲覧する管理方法に変更したことにより、
(1)クラウドサーバーを経由した転圧状況のリアルタイムの把握により、転圧施工中の複数の重機の担当者間において、転圧範囲の確認、転圧不足個所への迅速な対応が容易となるため、盛土の転圧対応が効率化する(施工性)。また、同効率化により、施工工程の短縮が可能となり(工程)、労務費及び機械経費の負担が減少するため経済性が向上する(経済性)。
(2)インターネットに接続したPCを使用して、現場管理者、作業員が転圧施工中の複数又は単独の重機の転圧状況のリアルタイム確認が遠隔より可能となり、現場管理が効率化する(施工性)。
(3)転圧施工中の複数の重機を活用した迅速な転圧対応が可能となり、盛土の施工管理が速やかに達成できる(施工管理)。
・クラウドサーバーに送信、保存された重機の転圧状況の自動的な帳票作成、出力が可能なシステムに変更したことにより、複数又は単独の重機に関する転圧状況に関するデータがクラウドサーバーで帳票類に自動処理することが可能となり、施工データの整理が効率化する(施工性)。
適用条件
①自然条件
特になし
②現場条件
・GNSS受信機の使用条件:衛星からの信号受信が可能な範囲であること
・通信条件:LTE通信規格の通信可能圏内であること
・ネットワーク型RTKの利用条件:携帯電波の届く地域であること
・タフパッドを固定したPCスタンドの専有範囲:横31㎝、縦21㎝、厚4㎝以上の範囲であること
③技術提供可能地域
技術適用地域については制限無し
④関連法令等
・TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理要領(国土交通省)(令和2年3月)
・TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理の監督・検査要領(国土交通省)(令和3年3月)