新規性
・データ受信、出力のみのデータロガーに対して、データロガー内に計測データをリアルタイムに解析する警戒値超過判定の演算処理機能及び端末間の通信処理機能を追加した(エッジコンピューティング機能部分)。
・データ受信、出力機能が一体化したデータロガーに対して、計測器からの計測データを受信する部分と、受信データに基づいて警報器に作動信号を送信する部分に物理的に分離した仕様に変更した(ミラーリング機能部分)。
・データ受信、出力のみのデータロガーに対して、データロガー内部に、警戒値超過時点においてカメラ(静止画、動画)の撮影機能を作動させる信号処理機能を搭載した。
・データ受信、出力のみのデータロガーに対して、データロガーとの接続が可能なクラウドサーバー側に、時間率騒音、振動レベルを自動的に算出する演算機能を搭載した。
期待される効果
・データロガー内に計測データをリアルタイムに解析する警戒値超過判定の演算処理機能及び端末間の通信処理機能を追加したことにより、警戒値超過判定を現場のクラウドロガー内で直接処理できるため、警戒値の超過判定から警報出力までのタイムラグの短縮が可能となり、水位、傾斜などの緊急性を要する現場状況の迅速対応につながる(安全性)。
・計測器からの計測データを受信する部分と、受信データに基づいて警報器に作動信号を送信する部分に物理的に分離した仕様に変更したことにより、遠隔地間に機器を個別に設置することによりデータの送受信によるリアルタイムの警報出力が可能となるため、作業現場から遠隔で発生する土石流等の被災リスクのある作業現場において、予測される危険性の迅速な周知、避難対応等が期待される(安全性)。
・データロガー内部に、警戒値超過時点においてカメラ(静止画、動画)の撮影機能を作動させる信号処理機能を搭載したことにより、カメラ側の画像伝送システムとの連携により、遠隔より映像の自動かつ瞬時のカメラ画像の取得が可能となるため、作業員への迅速な情報共有による現場避難等の対応、現場待機等の負担軽減が期待できる(作業環境)。
・上記の現場待機等の負担軽減により、計測機械の実測対応及び移動時間に伴う労務費がかからないため、経済性が向上する。
・データロガーとの接続が可能なクラウドサーバー側に、時間率騒音、振動レベルを自動的に算出する演算機能を搭載したことにより、クラウドサーバー上で施工現場の時間率騒音に関するデータ管理、閲覧が可能となるため、計測器の搭載SDカードの回収、事後の整理手順が不要となり、作業員の回収作業等の負担が軽減する(施工性)。
適用条件
① 自然条件
・特になし
② 現場条件
・クラウドロガーLTEデータ伝送盤の設置範囲は、幅400×奥行200×高さ500(mm)以上であること
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし
④ 関連法令等
・特になし