新規性
■地盤情報推定システム
・従来は、既知の地盤調査資料(ボーリング調査等)を計画や施工管理に利用していたが、調査の位置が圧入位置から離れていて、地盤が異なっている場合があった。
・このシステムは、施工中に得られるデータを解析して、圧入位置の地盤情報(換算N値、土質、CPT先端抵抗等)を推定する。
■PPT自動運転システム
・従来の運転方法は、既知の地盤調査資料や現在の圧入力やトルク、圧入機の姿勢などの施工状態からオペレーターが判断し、圧入速度などの設定や変更を行っていたが、設定・操作のミスが発生したり、熟練度具合によって施工時間が左右されていた。
・このシステムは、施工中に得られるデータを活用して、圧入機が自動制御によって最適な圧入施工を行う。
期待される効果
■地盤情報推定システム
・既知の地盤調査位置が圧入位置から離れているような場合に、地盤情報を補完できる。
・複雑な互層地盤や想定外な地盤への対応(工法変更など)が容易。
・杭の根入れ長管理や支持層へ到達を含め、どのような地盤に圧入された杭か明確化され、管理が効率よく行える。
・圧入杭の全長に亘ってデータを取得できるため、地盤情報を連続的に推定できる。
■PPT自動運転システム
・自動制御により最適な施工が可能であるため、熟練オペレーターが不要。
・最適な施工によって、施工時間の短縮化が図られる。
・施工時間の短縮化により、環境負荷の低減(CO2排出量の低減、騒音・振動の低減)に寄与する。
適用条件
① 自然条件
・従来技術と同等。
② 現場条件
・従来技術と同等。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具