新規性
・胴飼石・友飼石・迫飼石が不要な自立構造とした。
・面部と控部を平面視でL型に形成し、ブロックを1段毎に180度上下反転して組積するようにした。
・面部を偏平な六角形として上下の合端を凹凸状にし、その両端に水平段部を設けた。
・控の断面をほぼ菱形とし、組積時に控部相互が離隔するようにした。
・ブロックとブロック表面の種類を豊富にした。
・ブロックの原材料に循環資源を使用した。
期待される効果
・自立構造により、ブロックをただ積み上げるだけで通りや勾配が定まり、簡単・迅速に施工できる。
・谷積み状態で四つ目通し目地を避けた均整な擁壁面を構築できる。
・控尻部が上下直線上に連続し、壁体背面に扶壁(バットレス)が一体的に構成され、安定した擁壁となる。
・合端の凹凸形状の噛み合いでブロックは確実に位置決めされ、相互が前後左右に移動することなく、控尻も密着して壁体の一体性は堅固なものとなる。
・バットレスが上部に作用する土圧や自重を直接支持し、水平段部も作用して擁壁に作用する土圧や自重は鉛直方向に通り、力学的に安定した自立構造が構成できる。
・水平段部間の嵌合は、曲線区間でのブロック相互間の目開きにも機能し、曲率半径(外R・内R共)に沿って簡便、かつ美しく施工できる。
・胴込材の投入はブロックを2~3段積み上げた自立状態で一挙に行え、作業効率が大幅に向上する。
・胴込材は離隔する控間に隙間なく流れ込み、控体が胴込材によって完全に包み込まれ、ブロックと胴込材・裏込材が一体化されて強固な壁体が構成される。
・壁体の出隅・入隅部は、外角・内角ブロックの使用で現場打ちコンクリートを用いずに構築できる。
・ギセキは経年により増す風合いと味わいが、天石は他にない割合で天然石が露出しており、周囲の景観と調和する。
・カラー・デザインブロックは、壁面にオリジナル性に富んだ色彩とデザインを表現できる。
・植樹は内部空間の土壌が擁壁背後の地盤と連続して植栽に好適な環境を、魚巣は内部空間が魚の巣となり、内部の水質をガス排出口で循環して魚介類に心地良い環境を提供する。
・再コンは廃棄物の発生抑制と循環資源の循環的な使用を促進し、循環型社会の形成に寄与する。
適用条件
① 自然条件
・特になし。
② 現場条件
(製品搬入路の確保)
・大型の搬入車両が旋回可能な道路幅5m以上。中型、普通車でも搬入できる。
(製品仮置きスペースの確保)
・ブロック施工量10m2につき3m2程度。
(施工機械の作業スペースの確保)
・ラフテレーンクレーン25t吊の作業半径6.5m以上。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・特になし。