新規性
・コンクリート用砕石をさらに、専用ボールミルを通過させることによって表面研磨し、これによってコンクリート製造時の骨材の実積率を向上させた。
・ボールミルは一般的に粉砕機として製砂用に使用されるが、粉砕を行わずに表面研磨のみを行うことができる専用ボールミルを採用した工程を経ることにより砕石の整粒を行う。
・砕石の表面研磨後、分級される粒径5mmアンダーは、再度表面研磨されることにより良質な砕砂として利用可能。
・専用ボールミルの特徴
Ⅰ.表面研磨のみを行うため、ドラム内には30mm~90mmの小径の摩鉱部材(ボール)のみを使用している(砕砂の粒形調整には15~70mmの摩鉱部材を使用)。
Ⅱ.生産量確保のため排出面積を拡大している。
Ⅲ.砕石のみを排出し小径の摩鉱部材の流出を抑制するために、ドラム内に向かって傾斜するボール返し部材が設けてある。
期待される効果
・砕石20~5mmの実積率を約62%に向上。
・生コンの単位水量の従来比約4%低減。
・生コンの単位水量の低減による、セメントの使用割合の低減。
・生コンのワーカビリティーの向上(BM砕石自体に流動性があるため、従来技術による砕石よりも単位水量を低減させてもスランプを発現することができる)。
・単位水量の低減、また砕石の表面研磨による節理等の除去によるコンクリートの耐久性の向上。
・砕砂の品質が大幅に向上し、コンクリートに使用時天然砂と同程度の単位水量及びワーカビリティーを発現することができる。
・製造時発生残さの減少。
適用条件
① 自然条件
・特になし。
② 現場条件
・特になし。
③ 技術提供可能地域
・北部九州一円。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具