モルタル吹付工水抜き穴補強筋
2021/02/09 更新新規性
・モルタル吹付層にひび割れが発生する要因は、のり面の土質、モルタルの性状、のり面の傾斜、施工時の天候等が考えられるが、水抜き穴は、モルタルが欠損しているため水抜き穴周縁にはひび割れが発生しやすい。水抜き穴周縁のひび割れ発生の原因は、大きく二つの応力が水抜き穴周縁に働くためと考えられる。一つは、モルタル打設後のモルタルの乾燥収縮により、水抜き穴周縁に働く引張り力であり、他の一つは、重力である。水抜き穴はモルタルが欠損しているため重力に対する引張り力が、他の部分より不足する。水抜き穴周縁のひび割れを抑制するためには、水抜き穴周縁に発生する応力のひずみを解消する必要がある。そのためには、水抜き穴を取り囲むように配置した鉄筋に引張り力を負担させることが必要である。
また、水抜き穴は、本来のり面の地山からの湧水を排除するためのものであるが、従来水抜きパイプの設置は、モルタル吹付前にのり面に敷設する金網の網目に挿入するのみであり、固定しないため施工中にパイプがずれやすい。そのためモルタル吹付作業中に水抜きパイプを足で押えながらパイプの角度を調整している現状であるため、水抜きパイプの先端にモルタルが充填されやすく水抜き穴の湧水排除機能が十分発揮されていないものと考えられる。ワレンは、水抜きパイプ周縁に発生するひび割れの抑制と水抜き穴の湧水排除機能を向上させのり面の安定に寄与するものと考えられる。従来、このような機能を有した材料は存在していない。
また、水抜き穴は、本来のり面の地山からの湧水を排除するためのものであるが、従来水抜きパイプの設置は、モルタル吹付前にのり面に敷設する金網の網目に挿入するのみであり、固定しないため施工中にパイプがずれやすい。そのためモルタル吹付作業中に水抜きパイプを足で押えながらパイプの角度を調整している現状であるため、水抜きパイプの先端にモルタルが充填されやすく水抜き穴の湧水排除機能が十分発揮されていないものと考えられる。ワレンは、水抜きパイプ周縁に発生するひび割れの抑制と水抜き穴の湧水排除機能を向上させのり面の安定に寄与するものと考えられる。従来、このような機能を有した材料は存在していない。
期待される効果
・水抜きパイプ周縁に発生するひび割れを抑制するためひび割れの補修作業が軽減される。
・モルタル層のひび割れ沿いの劣化が抑制される。
・水抜きパイプの地山からの湧水排除機能が向上する。
・モルタル層背面の地山からの湧水の排除機能が向上することからのり面の安定に寄与する。
・ワレンの設置手間が増えるが、モルタル吹付作業の施工性は改善される。
・モルタル層のひび割れ沿いの劣化が抑制される。
・水抜きパイプの地山からの湧水排除機能が向上する。
・モルタル層背面の地山からの湧水の排除機能が向上することからのり面の安定に寄与する。
・ワレンの設置手間が増えるが、モルタル吹付作業の施工性は改善される。
適用条件
① 自然条件
モルタル吹付工及びコンクリート吹付工が施工可能な条件であれば適用可能である。
次の場合は原則として施工しない。
・強い風で正常な吹付作業を著しく妨げる場合。
・気温が氷点に近く、適切な養生ができない場合。
・雨が激しく、吹付面からセメントが洗い流されるような場合。
・好天で風が強く、乾燥が著しい場合。
② 現場条件
・モルタル及びコンクリート吹付工が施工可能な条件であれば、適用可能。
③ 技術提供可能地域
・制限なし
④ 関係法令等
・なし。
モルタル吹付工及びコンクリート吹付工が施工可能な条件であれば適用可能である。
次の場合は原則として施工しない。
・強い風で正常な吹付作業を著しく妨げる場合。
・気温が氷点に近く、適切な養生ができない場合。
・雨が激しく、吹付面からセメントが洗い流されるような場合。
・好天で風が強く、乾燥が著しい場合。
② 現場条件
・モルタル及びコンクリート吹付工が施工可能な条件であれば、適用可能。
③ 技術提供可能地域
・制限なし
④ 関係法令等
・なし。