マグファイバー工法

2021/02/09 更新
  • 吹付状況
  • 施工状況
  • 完成

NETIS登録番号:QS-090023-VE(旧登録)

概要

自然色防草土吹付工法

新規性

・従来のモルタル吹付工と違い、細骨材にマサ土、黒土、シラス等の自然土を使用することで、仕上がりが自然な土色となり、地面被覆工が自然景観に溶け込みやすくなる。
・モルタル吹付工と違い、セメントを一切使わず、肥料成分である海水起源の酸化マグネシウムを固化材として使用している為、自然環境に与える影響が少ない。
・吹付けで形成された遮根層は固化し、草木類の芽や根の通過を遮断する雑草抑制効果が得られる。
・竹笹類材を圧潰加工した綿状竹短繊維は、現在、山間地域で問題になっている放置・侵入竹林から切り出された廃棄物を有効活用している。

期待される効果

・例えば、仮設道路法面の雑草抑制を行う場合において、モルタル吹付工を施工した場合、当該仮設道路を取り壊した際にはモルタルが廃棄物となるが、酸化マグネシウムを使用した遮根層では、埋め戻し土や植栽用土として再利用可能である。
・吹付けにより形成する遮根層に結束材として混入する綿状竹短繊維で固化体のひび割れ抑制効果と靭性向上効果が期待できる。
・従来のモルタル吹付工を雑草抑制として使用した場合、水抜き孔や目地部から雑草が繁茂することが多いが、当工法では、透水性の高い砂質系の自然土を使用しているため水抜き孔が不要である。また、吹付けた遮根層に混入されている綿状竹短繊維は収縮性が期待できるので目地が不要となり、それらの箇所からの雑草繁茂をなくすことができる。
・酸化マグネシウムは水には難溶であるため、吹付けで形成された遮根層の水による溶解劣化も少ない。
・除草等のメンテナンスを軽減させて、自然斜面や法面に選択した樹木だけを生育させたい箇所では、先に、植栽した後に吹付けを行えば、施工地面は苗木の株元まで吹付材料で被覆される。そのため、雑草の生える隙間を封じることができ、優れた雑草抑制効果が得られる。また、苗木の葉茎は、シート養生を施しておけば吹付材料が付着することなく、施工の際に苗木に加わるストレスは最小限に抑えられる。吹付材料には、肥料成分からなる酸化マグネシウムを使用しているため、樹木苗への影響は少なく、雑草に被圧されることなく生長できる。遮根層の圧縮強度は、雑草が生えず、幹の生長阻害とならない条件(2~4N/mm2)を満たしている。

適用条件

① 自然条件
・日平均気温が4℃以下になることが予想されるときは、寒中コンクリートとしての施工を行う。
・吹付け時における気温が30℃を超える場合や、日平均気温が25℃を超える時期に施工する場合は、暑中コンクリートとしての施工を行う。
② 現場条件
・モルタル吹付工と同程度のプラント設置ヤードが150m2必要。
・平地や1割勾配以下の小規模法面(100m2以下)では、吹付機械を使用せずに、吹付けの場合と同等の配合で乾燥自然土(マサ土)、乾燥竹短繊維、酸化マグネシウムをあらかじめ専用工場でプレミックスして袋詰めした防草材(資材名称:雑草アタック)を人力、またはバックホウで敷き均し、転圧することにより、吹付した場合と同様の強固な遮根層を形成することができる。
③ 技術提供可能地域
・九州全域及び山口県で適用可能。
④ 関係法令等
・特になし。

使用する機械・工具

  • 空気圧縮機
  • 計量器
  • 発動発電機
  • ベルトコンベア
  • ポンプ
  • ミキサー
  • モルタルコンクリート吹付機

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
日本乾溜工業(株)
TEL
092-632-1007
企業情報
公式サイト

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