新規性
従来技術の吹付機やコンプレッサ設備等を必要としたモルタル吹付工から、水和硬化性マット(ドライマット)をアンカーピン固定により敷設し、雨水又は散水により固化させコンクリート体を形成する工法とした。
期待される効果
・マットの敷設と散水工程のみであるため、特別な専門技術が不要である。
・マットが軽量でロール巻の開伸性が良く、取扱いが容易なため運搬や敷設しやすさに優れ、施工性の向上、工程の短縮が期待できる。
・吹付機やコンプレッサ設備等を使用しないため、搬入搬出時や施工時の安全性が向上する。
・製品を敷設するため、従来と比較して施工における品質・出来形管理項目が減少する。
・吹付機やコンプレッサ設備等を使用しないため、機材の騒音やモルタルの飛散等がなく、作業環向上向上する。
・吹付機やコンプレッサ設備等が不要であるため、小規模な対応や敏速な対応が可能で、山道等の資機材の搬入が困難な場所での施工も可能となる。
適用条件
①自然条件
・降雨、強風時等の施工は避けること。
・散水時及び養生期間(3日程度)に外気温が0℃を下回らないこと。
②現場条件
人力作業のため、3.0m×2.0m程度の使用材料置き場と、1.0m程度の幅の通路があること。
③技術提供可能地域
技術提供可能地域は制限なし
④関連法令等
・道路土工-盛土工指針(公益社団法人 日本道路協会 平成22年4月)
・道路土工-切土工・斜面安定工指針(公益社団法人 日本道路協会 平成21年6月)