新規性
・取り壊しを行わず、増厚工と空隙充填工で既設吹付のり面を補修できる。
・増厚工に用いるモルタルに短繊維(のりファイバー)の混入と、カップルボルトにより付着性を高め、ラス張り工を不要にした。
・アンカーボルトの採用で既設モルタルを確実に地山に固定できる。
・既設吹付モルタル背面の空洞に対し、セメント系グラウトで空洞充填を行うことができる。
期待される効果
・既設構造物の取り壊しが不要になるので、従来大量に発生していた産業廃棄物(モルタル・コンクリート殻)を大幅に削減することが可能となるとともに、工期短縮も期待できる。
・ラス張り工が不要となるため、施工性および経済性が向上する。
・アンカーボルトで既設モルタルを確実に地山に固定できるため、安全性が増す。
・既設構造物に背面空洞がある場合でも、空隙充填工を行うことにより、地山との一体化が図れる。
適用条件
① 自然条件
・増し吹付(増厚工)の施工は、日平均気温4℃から25℃を標準とする。
・上記外の場合には、別途養生等の措置を行う。
・降雨時の吹付作業は避ける。
② 現場条件
・必要プラントヤード L=30m W=5m A=150m2
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具
- 空気圧縮機
- 削岩機
- 発動発電機
- ハンマードリル
- ミキサー
- モルタル吹付機