二方向アラミドシート補修・補強工法

2019/04/26 更新

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NETIS登録番号:CB-000024-VE(旧登録)

概要

二方向アラミド繊維シートを使用した橋梁および変状トンネル等の補修・補強工法

新規性

■経済性
・貼付手間を従来工法の二分の一に縮減することができ、さらに3m以下の段差では不陸修正工(パテ工)を省略できる(土木研究所での輪荷重走行試験でもパテは使用していない)ため、従来工法と比較して約20%のコスト縮減が可能。
■工程の短縮
・従来工法が6工程であるのに対して、4工程に短縮できる。従来工法は、地下処理、プライマー、不陸修正工(パテ工)、一方向繊維シート貼付工(配力筋方向)、仕上塗装工の6工程。二方向アラミドシート補修・補強工法は不陸修正工(パテ工)を省略でき、またあらかじめ二方向に織られていることから、貼付工が1回で済むため、4工程に短縮できる。
■品質
・防弾チョッキに使用される繊維であるため耐衝撃性・耐切断性が高く、従来工法の角部の面取がR=5cm以上必要であるのに対し、R=1cm程度の面取で済む。
・二方向織物であるため、一方向織物を主筋方向に積層するよりも、斜めのクラックの拡幅を拘束できる。
■安全性
・非導電であるため河川橋脚等の水中の構造物においても、橋脚等に鉄筋腐食が発生しない。
・自己消化性を有するため類焼の危険性が小さい。
■施工性
・従来工法のような無機械繊維シートは、FRP化しないと保証耐力を発揮できないが、アラミドシートは有機繊維であるため、FRP化しなくてもFRPと同等の保証体力を発揮できる。そのため、従来工法はFRP不足があるとその部分が弱点になるため、必ず不陸修正工で1mm以下に仕上げる必要性がある。一方、アラミド繊維は3mm未満の段差に対して不陸修正工(パテ工)に必要ない。
・炭素繊維シートは単糸を並べて織りますが、アラミド繊維シートは単糸を10本程度束ねて糸束にして織ることが出来るため、含浸性が良く、施工性も向上する。
■周辺環境への影響
・従来工法は、導電性が高く、繊維屑が飛散すると通行車両の電子回路が電気ショートする危険性があるが、アラミド繊維は非導電であるため周辺環境への影響はない。また、炭素繊維のように繊維屑が硬質でないので、呼吸器に対する負担が少なくて済む。
■将来のメンテナンス
・将来、もう一度補強する際、防弾チョッキに使用されている繊維であるため、表面の劣化塗装を研磨する際、繊維を切断する等の破損が発生しない。

適用条件

① 自然条件
・原則として平均気温0℃以上、平均湿度85%以下の場合に適用する。
② 現場条件
・床版の補修・補強の場合は、床版防水を先行して漏水のない状態で、また、変状トンネルの補修・補強の場合は、同様に先導水を先行して漏水のない状態でアラミドシートを張ることが重要。また、構造物断面の角がR=10mm程度であれば(従来工法はR=50mm以上)断面形状はすべてに対応できる。
③ 技術提供可能地域
・日本全国可能。
④ 関係法令等
・特になし。

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
二方向アラミドシート工法研究会
TEL
03-5925-9436
企業情報
公式サイト

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