新規性
・複数の岩塊を補助ワイヤロープ、クロスティングポイント(ミニアンカー)で一体化することができる。
・下部のロックアンカーには分散金具を設置する。
・上部吊りワイヤロープの端部には制御金具を取り付ける。
期待される効果
・複数の岩塊を一体化することでアンカー設置間隔を標準で縦10m、横3mまで広げることができ、従来技術(ロープ伏工+ワイヤロープ掛工)よりもアンカー本数を削減でき、施工性が向上する。
・分散金具を設置することでロックアンカーに加わる荷重をワイヤロープと固定した場合と比較すると50%以上低減させることができる。
・制御金具を取り付けることで上部吊りワイヤロープに加わる荷重を40kN程度に制御することができ、使用する上部吊りワイヤロープ4本全てに均等な荷重を分散させることで適用可能な設計抑止力(吊ワイヤロープにかかる荷重)は160kNとなる。従来技術のロープ伏工では適用可能な設計抑止力(横ワイヤロープにかかる荷重)が使用するワイヤロープの規格より、φ12mmで約26kN、φ14mmで36kNまでのため、適用可能な岩塊群総重量はロープ伏工よりも大きくなり、ワイヤロープ掛工の併用が不要となりクロスコントロールネット単独での施工を行うことでコスト縮減が図れる。
適用条件
① 自然条件
・従来技術と同じ
② 現場条件
・従来技術と同じ
③ 技術提供可能地域
・制限なし
④ 関係法令等
・特になし