ラストマスチックシステム

2023/01/26 更新
  • 塗装システム概要
  • 浸透性に優れたエポキシ樹脂塗料

NETIS登録番号:KTK-190003-A

概要

1種ケレンができない鋼構造物の塗替え塗装工事において、浸透性樹脂配合のエポキシ樹脂塗料を複数回塗り重ねることにより、錆層を強力に固定する重防食塗装。

新規性

・素地調整を、1種ケレンから3種ケレンに変えた。
・防食下地を、有機ジンクリッチペイントから、錆層への浸透性に優れる悪素地用浸透性エポキシシーラーに変えた。
・下塗1を、浸透性のない弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料から、アルミフレークを含有した浸透性厚膜形エポキシアルミ塗料に変えた。
・下塗2を、浸透性のない弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料から、浸透性厚膜形エポキシ樹脂塗料に変えた。
・中塗と上塗を、弱溶剤形ふっ素樹脂塗料の2回塗りから、厚膜形ポリシロキサン樹脂塗料の1回塗りに変えた。
・塗装方法を、スプレーのみから、刷毛・ローラー・スプレーのいずれでも塗装可能とした。(防食下地は刷毛のみ)
・全ての塗料は、低VOC塗料(重量70%以上)に該当する。

期待される効果

・素地調整を、3種ケレンに変えたことにより、1種ケレンが実施できない現場においても適用できるため、施工性が向上する。
・防食下地を、悪素地用浸透性エポキシシーラーに変えたことにより、錆層の間隙に残った水分と含有するケミチンが架橋反応するため、錆層を強力に固定化できる。また、揮発成分がごく僅かであるため、硬化後の塗膜内部応力が極めて小さく、旧塗膜からの剥離を引き起こさない。
・下塗1を、浸透性厚膜形エポキシアルミ塗料に変えたことにより、アルミフレークの迷路効果により金属素地面において腐食因子を排除するため、高い防食性能が期待できる。
・下塗2を、浸透性厚膜形エポキシ樹脂塗料に変えたことにより、浸透性塗料を計3回(下地、下塗1、下塗2)塗装するため、3種ケレン程度でも残存錆へ強力に浸透し、錆層や旧塗膜へ強力に付着し封じ込めるため、防食力を向上できる。また、ピンホールの発生を抑えるため、初期不良を防止できる。
・上塗を、厚膜形ポリシロキサン樹脂塗料に変えたことにより、高い耐候性を有するため、長期間に亘って美観・光沢を保持できる。
・中塗と上塗を、1回塗りに変えたことにより、施工工程を簡略化できる。
・塗装方法を、刷毛・ローラー・スプレーのいずれでも塗装できることにより、現場環境に適した塗装が可能となるため、周辺環境や作業員への負荷の軽減が期待できる。
・全ての塗料は、低VOC塗料に該当するため、揮発性成分が少なく、環境に優しい塗装システムである。

適用条件

① 自然条件
・降雨、降雪時の屋外での施工は不可
・被塗物表面の温度50℃以下
・外気温5℃以上
・相対湿度85%以下
② 現場条件
・仮設足場が必要
③ 技術提供可能地域
・全国提供可能
④ 関係法令等
・消防法 第十条(危険物の貯蔵、取扱いの制限)

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
ジャパンカーボライン(株)
TEL
03-3643-4501
企業情報
公式サイト

このカテゴリーでよく見られている工法