新規性
・潜水士や据付対象物位置の確認方法を、オペレータの水面目視判断から、USBL方式水中測位装置に変えた。【ICT施工】
(※USBL方式水中測位装置:船上に装着したトランシーバーから信号を送り、海中(潜水士・ブロック)のトランスポンダからの返答を分析することで、海中三次元空間内でのトランスポンダとの相対位置を求めることができる装置)
・ブロックに2機のトランスポンダを設置することにより、水中のブロックの位置情報に加え、回転状況(向き)をリアルタイムに表示できるようにした。【ブロック回転機能】
・潜水士およびブロックの位置関係をリアルタイムで管理し、吊荷と潜水士が接近(例えば5m以内)した場合には、オペレータへ接近警報を自動発令するようにした。【接近警報機能】
・ブロック据付時に、設計位置へブロックを誘導する機能を付与した。【施工アシスト機能】
期待される効果
・潜水士およびブロック位置をUSBL方式水中測位装置で管理することにより、潜水士やブロックの位置を正確に把握し、情報共有できるため、施工性および据付精度向上に寄与する。
・水中のブロックの位置や回転状況をリアルタイムで表示することにより、水中作業を可視化できるため、施工性が向上する。
・吊荷と潜水士が接近した場合には、オペレータへ接近警報を自動発令することにより、ヒューマンエラーを防止できるため、安全性が向上する。
・設計位置へブロックを誘導する機能により、ブロック据付作業の効率化を図ることができる。
適用条件
① 自然条件
・潜水作業可能な気象海象条件。
② 現場条件
・閉鎖的な海域(音響信号の反射が重なり干渉してしまうような所)では使用不可
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能
④ 関係法令等
・特になし