新規性
・ポンプ制御を、人力によるスイッチ操作から、リアルタイムに計測された桝間の水位差に基づいて自動制御できるシステムにした。
・ポンプの自動制御を行うために、各桝の水位測定を、レッドによる人力測定から水位センサーによる自動測定に変え、制御システムに送られた測定結果を無線でPCに送り、そのPCの画面上に表示することによって、据付けようとするケーソンから離れた場所より各桝の水位高さや各桝間の水位差を確認できるようにした。
期待される効果
・ポンプ制御を自動制御に変えたことにより、分電盤で作業員がポンプを手動操作する必要が無く、感電災害を回避できるため、安全性の向上を図ることができる。
・人力による水位計測や手動によるポンプ制御が必要無くなることにより、計測や動作ミスによるヒューマンエラーを防止することができるため、施工性の向上を図ることができる。
・夜間据付作業において、人力による水位計測は暗闇によって水位が見えにくいことから、計測ミスというヒューマンエラーを起す可能性がある。また、夜間では足元が見づらいこともあり、ケーソン上の移動や作業によって、ケーソン内(又は海中)への転倒・転落災害の危険性がある。そのことから各桝の水位及び水位差を、ケーソン上ではなくPC画面にてリアルタイムに職員や作業員が確認でき、さらにケーソン上の移動や作業(水位計測やポンプ制御)の必要が無くなることから、省人化及び安全性の向上につながる。
・モニター画面に注水速度を表示することにより、ケーソンの据付(又は仮置)作業時のタイムテーブル管理に活用ができる。
適用条件
① 自然条件
・ケーソンの据付(又は仮置、回航・曳航)作業が可能な環境であること
② 現場条件
・水位自動計測及びポンプ自動制御するにあたり、電磁ブレーカ2台及びシステムラック(制御システム内蔵)1台を置くスペースが必要(各機器の寸法は以下のとおり)
(電磁ブレーカ(1台当たり):幅900×高さ755×奥行き250、システムラック:幅700×高さ1200×奥行き500)
※水位センサー8基及び水中ポンプ各8基使用を想定
③ 技術提供可能地域
・全国適用可能
④ 関係法令等
・特になし