コンクリートの初期養生工法「GETTキュア」

2024/08/30 更新
  • GETTキュアの適用時期
  • GETTキュアによる養生を施工したコンクリート品質

NETIS登録番号:CBK-140003-VE

概要

・本技術は、吸水性を高めたカルボキシメチルセルロース(CMC)を主成分とするゲル(以下、CMCゲルと称す)と水を混合・撹拌し、コンクリート表面に散布することにより、コンクリート表面を湿潤状態に保つことができる初期養生工法である。
・新設コンクリートの天端表面に適用可能で、コンクリート表層部の緻密化を図ることができ、従来の養生に比べ、コンクリートの表面仕上げ後の急激な乾燥に起因したひび割れ、及び強度や耐久性等の品質低下を抑制することができる。
・CMCゲルは、ほぼ無色透明であるため、散布後のコンクリートの美観を損なわない。
・CMCゲルは、植物由来の原料を使用している為、環境への負荷を低減できる。

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新規性

コンクリートの初期養生工法「GETTキュア」は,仕上げ作業が終了した後のコンクリート表面に吸水性の高いCMCゲルの層を形成してコンクリートの乾燥を防ぐものであり,従来の膜養生に比べてより確実にコンクリートを湿潤状態に保つことができる。また,CMCゲルは適度な粘性を有するため,脆弱な初期材齢のコンクリートに適用した場合でも,湛水養生のような水の浸透に伴う品質低下が生じにくくなる。なお,CMCゲルはバクテリア等の微生物により分解されるため,陸上および海洋環境に与える環境負荷が小さくなる。

期待される効果

・極初期材齢におけるコンクリートの乾燥を抑制できる。
・コンクリート表層部の乾燥収縮を抑制できる。
・コンクリート表層部の圧縮強度が向上する。
・コンクリート表層部の緻密性が向上する。

適用条件

①自然条件
・5℃以上の環境下で使用できる。
・CMCゲルが流出するような降雨時には使用を避ける。
(降雨によりCMCゲルが流された場合は、再度、散布・塗布する)
(なお、CMCゲルはバクテリア等の微生物により、数日から数か月の間に自然に分解されるため、流出しても環境に影響はない)
・降雪に曝されない環境下で使用できる。
・当該養生剤の散布または塗布作業は、現場作業中止基準に準じる
②現場条件
コンクリート天端表面に適用
(打継面及び壁部側面には適用不可)
③技術提供可能地域
日本国内
④関係法令等
特になし

施工事例・施工実績

工事採用実績

5件
1件
0件

施工手順

会社情報

会社名
東洋建設(株)
TEL
03-6361-5450
企業情報
公式サイト

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