潜水士安全監視システム「深サポーター」

2024/08/28 更新

深サポーター概要図
自動作成した潜水作業日報(例)

NETIS登録番号：KTK-180005-A

概要

本システムは、潜水士の潜水深度と作業継続時間を船上からリアルタイムに計測し、必要な減圧時間を自動計算することで潜水士と送気員をサポートし、減圧症等の高気圧障害を予防するシステム。
下記の機能がある
【減圧時間の自動計算機能】
潜水士が装備した圧力式深度計を使用して、潜水深度と作業継続時間をリアルタイムに監視するとともに、改正高圧則（H27.4月施行）に則り、浮上時に必要となる減圧時間と停止深度を自動的に計算する。また、マルチレベル潜水に対応した計算も可能。
【送気監視機能】
専用の送気監視センサーにより、呼吸の有無・送気圧力・一酸化炭素濃度をリアルタイムに監視することができ、送気機材故障を常時監視できる。
【遠隔監視機能】
携帯通信網を使用して、監視データをクラウド上で共有することで、現場事務所から複数の潜水士船・潜水士を遠隔監視できる。

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製品概要施工事例・実績

新規性

【減圧時間の自動計算機能】
従来、潜水士からの潜水深度の自己申告と送気員の筆記と手計算により行われていたものを、船上で常時確認できるように改善。また減圧方法（停止水深と減圧時間）を自動計算できるように改善。
【送気監視機能】
従来、送気機材の始業前点検と作業中の潜水士の吐く気泡を船上から確認することが行われていたが、送気状態（一酸化炭素濃度、送気圧力、呼吸の有無）を船上で常時確認できるように改善。
【遠隔監視機能】
従来、作業報告は終業後の面談や携帯電話によるものでしたが、携帯通信網とクラウドを使用して作業状況（現在水深、潜水開始、潜水時間、浮上開始、浮上完了、減圧時間、減圧水深）が現場事務所の汎用パソコンから常時確認できるよう改善。

期待される効果

【減圧時間の自動計算機能】
・作業水深の誤認、報告ミス、計算ミス等人為的エラーを防ぐごとができ、安全性が向上。
・突発的な潜水作業計画の変更時、必要な減圧方法を自動計算できるため、省力化できる。
・マルチレベル潜水に対応した自動計算を適用することで、効率的な潜水作業ができる。
【送気監視機能】
・送気機材の故障や不調を常時監視し、安全性が向上。
・桟橋下部等潜水士船から視認できない作業箇所でも呼吸の有無を常時監視でき、安全性が向上。
【遠隔監視機能】
・送気員による確認（現地）に加えて、クラウド上で現場事務所からも潜水士名、潜水回数、潜水開始時間、現在水深、継続時間、送気監視情報などを潜水作業計画と比較して常時確認することで、安全性が向上。
・センサーで自動的に取得したデータを元に、日報を自動作成することができるでの、潜水日報作成要員及び時間の削減につながる。

適用条件

① 自然条件
・作業中止基準以内であること。
② 現場条件
・下記システム機材を設置できるスペースが確保できること。
1）計測ボックス : 100cm×50cm程度
2）パトライト : 10cm×10cm程度
・設置した機材が風雨に曝されないこと。
・充電池内蔵のため、電源の供給は不要。
【遠隔監視機能】
・携帯通信網（NTTドコモ）のサービスエリア内である必要がある。
・現場事務所の設備として、インターネット環境と汎用パソコンが必要。
③ 技術提供可能地域
・日本国内
④ 関係法令等
・高気圧作業安全衛生規則