新規性
脱型後のコンクリート表面に貼り付ける事で、型枠存置の果たす水分逸散抑制効果を代替する事を目的として開発した。コンクリートの品質は所定の期間型枠を存置することを前提としている。所定の強度確認後、早期に型枠を脱型しMTPで代替することで、型枠を次の打設で利用することができる。同数の型枠で打設サイクルを多く取れるため、工期の短縮が可能。ポリエチレン製気泡緩衝シートの空気層は、躯体表面の保温性に優れ、冬期間の養生で急激な温度変化を抑制。作業の補助として製品にはラインが引かれており、シートの裁断時や、貼り付けの際の目印として活用できる(躯体の特長「目地・型枠の痕」等に合せることより、シート歪み・曲がりを防ぐ)。
期待される効果
橋脚工など同一の型枠を使用しコンクリ―ト打設する現場では、所定の強度を確認後に脱型し、MTPで湿潤養生することで、型枠の長期存置を避けることができる。これにより工程の短縮と、それによる現場管理費縮減を期待できる。
適用条件
① 自然条件
・雨天、結露、流水などで躯体表面が濡れている場合は施工できない。シート形状のため、強風下での施工は困難。高温・多湿、極度の低温下では、接着剤の性能低下があるため事前に要相談。
② 現場条件
・シートをあらかじめ躯体に合わせ裁断することで、作業が効率化する場合もある。その場合は製品を、平坦で汚れていない適当な作業空間で広げ、裁断することが必要。
③ 技術提供可能地域
・全国
④ 関係法令等
・危険物の規制に関する政令第1条の12(保管量が3000kgを越える場合)
※ 1200mm×42m/1巻 = 16kg 600mm×42m/1巻 = 8kg