新規性
・肩部に吹上口を増設し天端吹上げの領域を低減させ確実な締固めを行うとともに、天端部に関しては天端バイブレータによる締固め、センサーで管理された加圧充填、余剰空気・ブリーディング水を強制排出する吸引チューブを複数組合わせて行う。
・打設担当者の経験によってではなく定量的かつ積極的な手法を持たせることによって覆工コンクリートの均質性、高品質を確保するものである。
期待される効果
・加圧充填、覆工コンクリートの確実な締固め、余剰空気・ブリーディング水の強制排出によって、覆工コンクリートの強度、耐久性が向上し維持管理費の低減が期待できる。
・従来、覆工コンクリートを打設する場合、肩部の検査窓からの打設を最後に天端からの吹上げ打設に切り替える。その場合、作業員が手の届く範囲でしか締固められない天端吹上げの領域が広くなり、品質が不均一になる可能性があった。また、充填に関しても担当者の判断で行っており、定量的な管理とは言い難かった。今回のシステムを採用することによって、天端の吹上げ部分の低減、天端引抜きバイブ、センサーで管理された加圧充填、吸引チューブによる余剰空気およびブリーディング水の積極的な排除 等の効果よって覆工コンクリートの充填性向上および品質向上が図ることができる。
適用条件
① 自然条件
・従来技術と同等
② 現場条件
・山岳トンネル覆工コンクリート用セントル
③ 技術提供可能地域
・制限なし
④ 関係法令等
・特に制約を受ける法令は無し