新規性
・配管切替工程を機械・動力化したこと。
・配管切替時の配管の解体と結合金具の着脱を不要としたこと。
期待される効果
■トンネル二次覆工の品質の向上と高精度化の促進
・トンネル二次覆工において、複数の打設ポイントからの打設(多孔打設)は骨材の分離を防ぎ二次覆工の品質の向上に寄与する。
またコンクリート面を水平に上昇させる打設(水平打設)はセントルの変位を防ぎ二次覆工の精度向上に寄与する。
・従来配管での多孔・水平打設は一般的に狭隘となるセントルステージ内での配管本数の増大と、人力による配管切替作業の回数増加による作業員の負担増大により困難であったが、新技術の適用によりセントルステージ内配管は簡素化され、作業回数増加による負担も作業過程の機械化と動力の導入により解消された。
・連絡坑・箱抜きの有無、セントル左右間の巻厚差、セントルラップによる施工量調整等、従来配管では多孔・水平打設が困難となる状況がしばしば発生するが、新技術の適用は任意の位置に打設ポイントを設けることを可能とするので、このような状況でも多孔・水平打設を検討することが可能となる。
■安全性の向上
・従来の配管切替は中腰などの身体に負担の掛かる姿勢での重量物の取扱いや手先の作業を伴っていたが、新技術の適用は工程を動力化し手作業を排除するため、ケガ等の災害発生の減少に寄与する。
・他経路用の配管部材と結合金具の散乱等で従来のセントルステージ内は足元の悪い状態であったが、新技術の適用は配管の解体と金具の着脱を不要とし、結果、床に物を放置する場面が減るので転倒等の発生の減少に寄与する。
適用条件
① 自然条件
・自然条件による制限は特になし。
② 現場条件
・現場条件は特になし
③ 技術提供可能地域
・制限は特になし。
④ 関係法令等
・労働安全衛生規則
使用する機械・工具