新規性
・従来のグラウンドアンカー工法はアンカー体の最低長さ3.0m、自由長の最低長さ4.0mが原則となっており、アンカー長の最低長さは7.0mとなる。本技術は自由長4.0mを確保しつつアンカー体長とラップさせることにより、アンカー長7.0m未満を可能としている。
・従来のグラウンドアンカー工法は設計アンカー力1,000kN/本以上でも対応可能であるが、本技術は156.6kN/本(常時)を上限としたことで、土被り圧の小さい浅層地盤(堅固な地盤)にもアンカー体が設置できる。
・短い引張り材を用いる鉄筋挿入工法は、一般に自由長を設けないため地盤に対して有効なプレストレスを与えることができないが、本技術は4.0m以上の自由長を設けるため地盤に対して有効なプレストレスを与えることができる。
・短い引張り材を用いる鉄筋挿入工法は、一般に可撓性の無い鋼棒を用いるが、本技術はエポキシ樹脂粉体静電塗装を施したPC鋼より線を用いるため、引張り材に可撓性があり、挿入工等の作業性に優れる。
期待される効果
・アンカー長を従来よりも短くできるため、施工性および経済性が向上
・施工性向上による工程短縮
適用条件
① 自然条件
・長期間の供用を見込むアンカーの場合は、降雨時の頭部処理作業を避ける
② 現場条件
・特になし
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能
④ 関係法令等
・特になし