新規性
・高強度の中空パイプとビットを開発し、軟岩において15.0mまでの削孔を可能にした。
・硬化膨張性セメントミルクの開発と芯材に独自のツバ材を0.5mピッチ設置することで、相互作用により、補強材と地山の付着効果を高めた。(ツバ材は補強材軸方向の膨張を拘束することで、孔壁方向の膨張力を高める効果が確認されている)加圧注入を行うアンカー工と同程度(従来技術対比125%)の性能を有する。
期待される効果
・中規模すべりの抑止が可能となる。
・従来の鉄筋挿入工法の削孔深度5.0mより深い補強材構築に有効である。
・工程を大幅に低減したことで、削孔径90mmより削孔長1.0m当り経済性で5~10%、工程で40%向上した。
適用条件
① 自然条件
・同時削孔注入方式単独の適応地盤:砂質土・粘性土、礫質土、軟岩(建設技術審査証明報告書 地山補強土工法「スーパーダグシムシステム」)。
・施工段階において、地下水流動がないこと(従来技術同等)。
② 現場条件
・施工機械・資材の搬入が可能であること(従来技術同等)。
・上水又は清水が必要(従来技術同等)。
・施工占有:幅×長さ×高さ=4.0m×4.0m×3.0m以上が必要(従来技術同等)。
・プラント占有:面積30m2、高さ2.5m以上が必要(従来技術同等)。
③ 技術提供可能地域
・全国。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具