新規性
コンクリート表面をテストハンマー(リバウンドハンマー)で打撃しその反発度から圧縮強度を推定する方法から、磁気的な力によってコンクリート表面や内部で発生させた弾性波の伝搬速度から圧縮強度を推定する方法に変えた。
期待される効果
・打撃方法を磁気的な力による入力に変えたことにより、入力の強さを電気制御できるため弾性波の再現性が良く、圧縮強度推定精度の向上が図れるため品質が向上する。
・コンクリート内部の鉄筋より弾性波を発生させることができるため、表面の状態(凹凸・湿潤・劣化など)の影響を受けにくく、圧縮強度推定精度の向上が図れるため品質が向上する。
・磁気的な力で鉄筋を打撃する完全非破壊な技術となり、表面を傷つけることがないため、試験面への影響が少ない。
・磁気的な力で鉄筋を打撃できるため、テストハンマー(リバウンドハンマー)打撃のように重力の影響を考慮(打撃方向による補正)する必要がなく圧縮強度推定精度の向上が図れ品質が向上する。
・装置が軽量(1.5kg以下)のため、テストハンマー(リバウンドハンマー)打撃のように上向きなどで強く押さえる必要がなく、作業者への負荷が小さくなるため作業環境が向上する。
適用条件
① 自然条件
・屋外で雨天(雨掛り)時の作業は禁止する。
・環境温度範囲は、0度以上 40度以下とする。
② 現場条件
・足元の作業スペースは、作業員が楽に立てる1.5m×1.5m=2.25m2程度あればよい。
・測定装置を設置するスペース(試験面)は、400mm×200mmである。
・試験面に対向できなくても、両手が届く範囲であれば、全ての向き(上・下・横・斜め)で測定可能である。
・試験面はひび割れ、ジャンカ等がなく、均一で平滑な面であること。
③ 技術提供可能地域
・技術提供可能地域については制限無し
④ 関係法令等
・特になし