新規性
・吹付け方式を、予め練り混ぜたポリマーセメントモルタルをポンプ圧送して吹き付ける湿式吹付け工法から、新たに開発した専用特殊ノズル内部で空気圧送した粉体と液体ポンプ圧送したポリマーエマルジョン添加の練混水を添加・混合して吹き付ける乾式吹付け工法に変えた。
・プレミックスタイプの粉体材料、圧送装置、専用特殊ノズルのマッチングにより、乾式吹付の欠点である粉塵やリバウンドの発生を湿式吹付以下に低減した。
・粉体材料は、汎用タイプに加え、薄層タイプ、耐酸タイプを新たにラインナップした。
・粉体供給機(ロータリーガン)は、インバータ制御とした。
・液体ポンプは、インバータ制御とし、流量計による吐出管理をできるようにした。
期待される効果
・専用特殊ノズルにより、1層あたり最大200mmの厚付けが可能となった。(耐酸タイプは最大50mm)
・専用特殊ノズルにより、近距離吹付材料の均一性が向上するため、最小吹付距離が0.3mとなり、狭隘部でも適用可能となった。
・薄層タイプの粉体材料により、1層あたり最小10mmの薄層付けが可能となった。
・耐酸タイプの粉体材料により、上下水道や工場等の耐硫酸性が要求される箇所においても適用可能となった。
・粉体供給機をインバータ制御することにより、脈動なく粉体を圧送できるため、最大300mの圧送が可能となった。
・液体ポンプをインバータ制御且つ流量計による吐出管理することにより、脈動なく液体を圧送でき、事前の吐出量キャリブレーションを行うことなく高度な品質管理が可能となる。
適用条件
①自然条件
・施工時及び養生時の気温が5℃~35℃で施工可能
・雨がかり場所のような材料が硬化する前に水に晒される個所では施工不可
②現場条件
・プラント設置スペースとして20m2程度(5m×4m)必要
・吹付け作業スペースとしてノズル先から吹付け面まで0.3m程度必要
③技術提供可能地域
・技術提供可能地域については制限なし
④関係法令等
・特になし