新規性
・コンクリート表面保護工法として、表面被覆工法から表面含浸工法とした。
・表面含浸工法に使用する表面含浸材を高濃度シラン系とした。
・表面含浸材をジェル状にした。
・表面含浸材を無溶剤とした。
期待される効果
■表面被覆工法から表面含浸工法に変えたことで以下の効果を期待できる。
・材料費が低減しコストメリットが向上する。
・材料が1種類であることから、施工工程が少なく、施工費が低減しコストメリットが向上する。
・表面被覆工法の再施工では、既存表面被覆材を剥離する工程が必要である。一方、表面含浸工法の再施工では剥離工程が不要で、環境負荷が軽減でき、かつコスト縮減が図られる。
■「アクアシール1400」は、従来の表面含浸材に比べ以下の効果が期待できる。
・高濃度シラン系材料を使用することで、水や塩分などの劣化因子遮断性に優れ品質向上に繋がる。
・ジェル状の高濃度シラン系材料を使用することで、厚い保護層が形成され、長期間にわたる効果の持続(推定15年)が期待され品質向上に繋がる。
・ジェル状の高濃度シラン系材料を使用することで、1工程・1回で規定量を塗布できるため、工程が少なくコストメリットが向上する。
・ジェル状のため、水平面と同様に垂直面、さらには、床版下面などの上向き面にも均質に施工でき品質向上に繋がる。
・無溶剤・ジェル状のため、重ね塗りが可能で、再施工性に優れ品質向上に繋がる。
・無溶剤・ジェル状のため、重ね塗りにより保護層(撥水層)の厚みを増加させることができ品質向上に繋がる。
適用条件
① 自然条件
・施工時の気温は、0℃以上であること。
・施工時の湿度は、その施工条件下で施工面が結露していないこと。
・強風、雨水等の影響がある場合は、施工面に適切な養生を行うこと。
② 現場条件
・施工時、施工面が温度0℃以上で乾燥していること。
(水分量が5%以下(ケット水分計で測定)で、外観が目視観察で乾燥していること)
・施工場所には、火気および高温物がないこと(「アクアシール1400」は、第4類第3石油類の危険物)
・施工中は換気を良くし、蒸気を吸い込まないようにすること。
・コンクリートの最小材令は28日を目安とする。
・塗装作業スペースがあること。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・消防法:第4類第3石油類
・労働安全衛生法:表示対象物質(危険物)
使用する機械・工具