アクアカーテン

2022/12/19 更新
  • 調整池での適用例

NETIS登録番号:HR-110011-VE(旧登録)

概要

鉛直コンクリート面の給水式湿潤養生技術

新規性

気泡緩衝シートをコンクリート面にテープで接着するだけの従来技術に対して、
・保水性のある不織布と凹凸のある気泡緩衝シートを重ねた給水養生シートをコンクリート面に設置する。
・気泡緩衝シートの凹部に生じる空間の空気を吸引することで負圧を生じさせ、大気圧を利用して給水養生シートをコンクリート面に密着させる。
・数センチメートル間隔で細孔を有する給水管を給水養生シート内の上部に配置し、養生水を自然流下させる。
これらの改善によって、コンクリート面を均一に常に濡れた状態に保持できる。

期待される効果

■乾燥収縮ひび割れを抑制。
・コンクリート面が均一に常に濡れた状態に保持できることから、 乾燥開始時期を遅らせることができる。また、コンクリート表面が緻密化し、乾燥速度が小さくなるため乾燥収縮による拘束ひずみを7μ低減できた。
■圧縮強度が増大、中性化速度が低減、凍結融解抵抗性が向上
・水和反応が進行中のセメントに対して養生水が確実に供給できるので、コンクリートが緻密化し、圧縮強度の増大(8.2%増加)、中性化速度の低減(10%低減)、凍結融解抵抗性の向上(質量減少率1.7%低減)などかぶりコンクリートの品質が向上する。
■膨張コンクリートの収縮補償性能が向上
・膨張反応に必要な水分(エトリンガイトの生成など)が十分供給できるので、膨張が効果的に発現し、その後の収縮ひずみが低減(長さ変化10%低減)する。
■低温時に長期の湿潤養生が必要とされるセメントを用いた場合でも型枠存置期間を短縮可能
・所定の湿潤養生期間型枠を存置しなくても、湿潤養生として代替できるので、型枠の取りはずしが可能となる。

適用条件

① 自然条件
・降雨等によりコンクリート表面が濡れている場合、給水養生シートをコンクリート表面に接着するために使用する接着テープが使用できない。
・風速が5m/秒を超えると取付作業中のシートがあおられ、作業が難しくなる。
② 現場条件
・電力および養生水が確保できる現場。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。

使用する機械・工具

  • 足場
  • 高所作業車
  • 電気設備(給水、吸引設備)

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
(株)安藤・間(安藤ハザマ)
TEL
03-6234-3670
企業情報
公式サイト

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