新規性
・従来は、養生担当者が養生シートの湿潤状態を目視で確認し、必要に応じて養生シートへ給水を行った。
・養生担当者により湿潤状態の判断に個人差が生じていた。
・養生シート湿潤状態の巡視の際、一定の巡視間隔では乾燥の進行具合は気象条件により差異を生じていた。
・養生担当者は養生期間中、作業所閉所日でも出勤する必要があった。
・これらの点を解決するために、養生期間中は無人で養生シートを一定の湿潤状態に維持することができるシステムとした。
期待される効果
・養生期間中は養生シートを一定の湿潤状態に維持できるため、確実にコンクリートの品質を確保することができる。
・また、養生期間中に連休を挟んでも無人での湿潤養生が可能なため、作業所閉所日には作業者全員の休日を確保でき「働き方改革」を推進する。
・無人化による省人化で労務費などコストの削減と安全性の向上を図ることができる。
・湿潤養生中、養生シートの湿潤度を自動制御するため、余分な給水を抑制することができ、節水による省資源化、給水車両(散水車)稼働低減による排ガスの抑制や河川・港湾付近での余分な養生水の垂れ流しによる濁水発生を抑制など、周辺環境への影響を緩和できる。
・また、湿潤養生終了日が作業所閉所日でも、自動で給水作業を終了するため、余分な給水が抑制され省資源・省エネルギーとなる。
適用条件
① 自然条件
・湿潤養生シートが、河川の増水または波浪などの影響で流出する場所、および養生水の凍結が発生する冬期は使用できない。
② 現場条件
・湿潤養生箇所には給水車が走行(走行幅2.5m以上)し、配置できるスペース(5m×3m)があること。
③ 技術提供可能地域
・特になし
④ 関係法令等
・特になし