新規性
・コンクリートの表面をシートで覆うことによる防水から、液体の改質材を塗布、あるいは吹付けすることによる防水に変えた。
期待される効果
・シート貼りによる防水に変えて液体の材料を塗布・吹付けする工法なので、シートを貼る手間が軽減でき、工期短縮やコスト縮減が図れる。
・劣化に対する抑止性能が増すことにより、コンクリートの耐久性が向上するため、維持管理に伴う補修頻度が減る。
・JWWAZ108「水道用資機材-浸出試験方法」の基準に適合するため、飲料水施設へも適用可能な、衛生上の安全性向上が図れる。
・シート貼り時に必要な大型機械が不要となり、ローラーや噴霧器等の小規模な工具で施工できるため、施工上も安全性が高い。
・シート貼りに変えて無色透明の液体を塗布・吹付けすることにより、通常のコンクリート躯体と同等の外観が得られ、景観を損ねない。
適用条件
① 自然条件
・施工時の外気温は4℃以上とする(日平均気温が4℃以下になることが予想されるときは、寒中コンクリート施工に準じる養生を行うものとする)
・リキッド成分が流出する恐れのある雨天時の施工は不可。
② 現場条件
・材料が凍結しない環境下で、直射日光を避けた保管スペース(2m×2m=4m2程度)が必要。なお、材料の凍結温度は0℃である。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・水質汚濁防止法
・労働安全衛生法
使用する機械・工具