新規性
・注入器具に従来は、注入パイプを使用していたものを、ビトパッカーを使用して高圧で注入剤を注入することとした。
・従来は、注入剤に親水性ポリウレタン樹脂を使用していたのを先行注入剤ウォーターセラミックGFとビトグラウト-Nの2種類を圧入することとした。
期待される効果
・微細なクラックを対象とした先行注入剤ウォーターセラミックGFと、主クラックを対象とした水性エマルション樹脂の2種類の材料を用いることにより充填のばらつきを無くした。
・先行注入剤ウォーターセラミックGF、水性エマルション樹脂共に加水分解による体積減少は無い。よって、長期の止水性が期待出来る。
・高圧で注入を行うビトパッカー工法では、ひび割れから注入剤がリークすることで充填の確認を行うことが出来るため、ハツリやシール材設置といった下処理工程が不要となる。
適用条件
① 自然条件
・気温:施工時の気温が0℃、材料の保管場所は5℃以上であること。(使用する材料が凍結する恐れがあるため。)
・天候:雨天時は施工不可。
② 現場条件
・施工足場条件:枠組み足場(600mm以上)もしくは高所作業車等が必要である。
・施工ヤード:0.6m×2.0m=1.2m2以上必要である。
・工事用電源:100V 2.0kVA必要。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具
- エアブロア
- 注入器具ビトパッカー
- 手押しポンプ
- 電動ポンプ
- ハンマードリル
- ラチェット