新規性
・従来、鋼材の接続は、ボルト止めや溶接接合していたのに対して、ワンタッチはめ込み方式の水平部材と支柱のソケットおよびブレスを採用した。
・従来、ボルトや溶接による接続は支柱のどこにでも取り付け可能なため、支柱と水平材やブレスの接続は熟練工による現場合わせで組立てていたものに対し、全て定尺のシステム部材とすることにより誰が組立てても支柱および水平材のピッチが一定となり設置精度が確保される。
・傾斜のある箇所にも対応可能な桟橋用の定尺部材を用意した。
・従来、最上部の足場板や巾木は番線止めしていたものを全てはめ込み式の専用部材とした。
期待される効果
・工具不要のワンタッチはめ込み方式の採用により作業員は片手で作業ができるようになり、従来技術に比べ転落、落下の危険性が少なくなり安全性の向上が期待される。
・定尺のシステム部材を用いることにより、誰が組立てても支柱のピッチが一定となるため、設置精度にばらつきがなく品質が確保される。
・ワンタッチはめ込み方式の採用と資材重量の減少により、組立て期間の短縮と労務費および運搬費の削減が期待される。
・最上部の大引き、パネル、巾木等をすべてはめ込み式の専用部材としたため、番線等の建設廃材が削減できる。
・専用部材で組立てるため、従来の鋼材による構台に比べ、すっきりとした外観になる。
適用条件
① 自然条件
強風、大雨、大雪等悪天候のため作業の実施について危険が予測されるときは、作業を中止する。
・強風とは、10分間の平均風速が毎秒10メートル以上の風をいうものであること。
・大雨とは、一日の降雨量が50ミリメートル以上の降雨をいうものであること。
・大雪とは、一回の降雪量が25センチメートル以上の降雪をいうものであること。
② 現場条件
・車両(軽トラックでも可)または索道等にて資材運搬が可能な現場であること。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能(但し、運搬費は別途となります。)
④ 関係法令等
・厚生労働省:労働安全衛生規則 第二編第三章型枠支保工、第二編第十章通路足場等、第二編第十一章作業構台