新規性
現在、高規格道路及び広幅員道路において、杭基礎に鋼管杭を使用し、 防雪柵工・防風柵工・標識工等の主柱材を鋼管杭内に建込み施工を行うときの方法として、鋼管杭を打ち込み後、補助鉄筋により主柱材[H鋼材等]を間接的に鋼管杭内に溶接することにより仮固定し、コンクリート打設し接合していたが、
・主柱材[H鋼材等]は、すでに溶融亜鉛メッキ処理が施されており、溶接を行うことによって熱を与えることになり、溶接部はもちろんのこと熱影響を受けた部分のメッキ皮膜も剥離されていたが、溶接作業を行わないため、メッキ皮膜が保持される。
・溶接作業を行わないため、熱影響による鋼材性能の低下を防止。
・溶接作業後の位置調整・角度調整は難しいが、本製品では設置完了後の再調整が容易に行える。
期待される効果
・主柱材[H鋼材等]に、熱を加えないため、溶融亜鉛メッキ被膜を維持することができ、さらには鋼材性能の低下を防ぐことができる。
・鋼管杭内径内を調整範囲として移動することが可能であり、軽度の傾き[勾配]にも対応できる調整機能を装備しているため、全方向に対して簡単に細部調整が行えるため、作業効率が良く、施工品質の確保ができる。
・ボルト・ナットによる取付作業のため、作業員の熟練度に左右されることがないため、作業員を選ばない。
・作業時間25%程度向上するため、車道本線片側規制の短縮による周辺環境への配慮が可能である。また、施工時間の短縮・溶接工を必要としないことにより施工人員の縮減及び溶接機材の持ち込みが不要になり経済性で6%程度向上するためコスト縮減が可能となる。
適用条件
① 自然条件
・特になし。
② 現場条件
・杭基礎工に鋼管杭が使用されており、防雪柵工・防風柵工・標識工等の主柱材[H鋼材等]を鋼管杭内に建込みを行なう工法にて施工する場合。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし