新規性
従来の水平羽根翼に対して、籠状の外・中・芯翼と掘削ヘッドの全てが各々相対的に回転する複合相対攪拌翼を用いて、「共廻り現象」「つれ廻り現象」を防止するとともに「練り込み作用」により、翼間の土壌が対流することで3次元的な攪拌を行い、良質なコラムの築造が可能である。また、低速回転・高トルクで攪拌を行い、かつ外翼・中翼羽根の両端部が回転軸に固定されているため、礫・転石層や硬質地盤への貫入・攪拌が可能である。
・エポコラム工法はφ1,600mmまでの改良ができる。
・エポコラムLoto工法は大口径コラム(φ1,800~2,500mm)の築造ができる。
・エポコラムTaf工法は既製コンクリート杭等の地中残存物を破砕しながら地盤改良ができる。
・エポコラムPls工法はスパイラルロッドにより排土を促し、従来と比較してより変位の少ない施工ができる。
期待される効果
1.エポコラム工法・エポコラムLoto工法(QS-210069-A)
・大口径化ができ、施工本数を大幅に削減できることから、従来工法と比較して安価な地盤改良が可能である。
・適用地盤の広範の拡大により多様な施工目的に対応できる。
・施工時の攪拌が低速回転かつ攪拌翼の形状が籠状であることから、翼中の土壌を抱え込み撒き出しが無いため削孔時に外周地盤を押圧せず、周辺地盤への有害な変位が少ない。
2.エポコラムTaf工法(QS-180012-VE)
・既製コンクリート杭等の地中残存物の破砕撹拌と地盤改良とを同時に同一工程で行うことで、施工の効率化と省エネルギー化を図り、廃棄物の発生抑制ができる。
3.エポコラムPls工法
・スパイラルロッドで排土を促すことにより、硬化材スラリーの地盤への注入により増加する地中内圧力が撹拌軸に沿って上方へ効果的に開放され、さらに低変位な施工ができる。
適用条件
①自然条件
・お問い合わせ(土質に基づき判定)
②現場条件および適用条件
・改良径:φ1.0m~φ2.5m
エポコラム工法(単軸φ1.6m、φ1.0m×2軸)
エポコラム工法Loto工法(単軸φ1.8m~φ2.5m、φ1.5m~φ1.6m×2軸)
・適用施工延長:最大20m~22m(ロッド継足施工 最大40m~50m)
・改良強度:Fc=1,000~2,000KN/m2
・適用範囲
基礎用途 :建物、タンク基礎、擁壁基礎、護岸基礎、橋脚等の構造物基礎
複合地盤用途:沈下対策、すべり対策、側方変位対策、液状化対策
仮設用途 :土留壁、遮水壁、地中切梁
③技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し
④関係法令等
・国土交通省通達「セメントおよびセメント系固化材を使用した改良土の六価クロム溶出試験(案)」、他