新規性
・トンネル工では湧水処理後直接モルタルを補強する工法があるが、使用されている排水材の殆どは遮水部表面がPE製で補強モルタルの付着が難しい。本排水材は遮水部にポリエチレンフィルムと不織布との二層シートを装着し表面が不織布となるため、その繊維層にモルタルが絡み付き一体化を可能とした。
・従来の半透水型排水材ではシート脇から通水部にモルタルが流入しやすいが、本排水材は遮水シートの両サイドヒレ部内面に厚約1cm×幅約9cmの不織布を装着し、モルタルの流入防止機能を備えている。
・耐圧強度を損なわずに従来に比べコア材の空隙を多くした。
期待される効果
・モルタル・コンクリートの付着が可能となる本排水材の活用により、従来懸念されていた排水材設置面と補強部との密着力の 低下を解消する。その結果補強部の支持力は確保され、工法の安定化を図ることができる。
・流動性の高いモルタルを使用する工法の場合にも通水部にモルタルの流入を阻止できる。
・コア材の空隙を増加したことで通水性を向上させ目詰りもしにくい。また、柔軟性が高まり不陸にも密着した設置が可能となり漏水を抑制する。
適用条件
① 自然条件
・特になし。
② 現場条件
・トンネル工では高所作業台が必要となる。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。