ドローンを活用した橋梁点検技術 「ELIOS3」

2024/01/30 更新
  • ドローン本体
  • 照明・カメラ
  • 桁下飛行と桁間撮影

概要

 ドローンを活用した橋梁点検技術「ELIOS 3※」は、搭載したカメラで撮影した画像から損傷を把握する技術である。カメラは上下180°チルト可能なため、正面、真上、真下の撮影が可能である。独自のSLAM エンジンにより、桁下等のGPS が入らない環境でも安定飛行が可能である。
※「ELIOS 3」(Flyability 社製(スイス))は地下ピット内の竣工前点検や工事進捗を管理するための点群データによる3D モデリング化等でも活用されている点検・測量ドローンである。

続きを見る

 

   点検支援技術性能カタログ

 ■技術番号:BR010060-V0023

 

 

   技術区分

 

対象部位:

   上部構造(主桁、横桁、床版)

   下部構造(橋脚、橋台)

   支承部(支承本体、アンカーボルト、落橋防止システム、沓座システム、台座コンクリート)

損傷の種類:鋼(腐食、ゆるみ・脱落、破断、防食機能の劣化)

      コンクリート(ひびわれ、剥離・鉄筋露出、漏水・遊離石灰、抜け落ち、床版ひび割れ)

     その他(舗装の異常、支承部の機能障害)

      共通(補修・補強材の損傷、変色・劣化、漏水・滞水、変形・欠損、土砂詰まり)

検出原理:画像(静止画、動画)

 

 

   計測機器の構成

 

・ 移動装置:ELIOS 3(独自のSLAM エンジンにより自己位置を認識し飛行可能なドローン)

・ 計測装置:カメラ(FlyaCam〔センサーサイズ1/2.3””CMOS、ピクセル数縦3,000×横4,000pixel、焦点距離3㎜〕)

・記録装置:SSD(ドローンに装着)、PC

 

 

   運動性能

 

 ELIOS 3はFlyability の耐衝突性フライトコントローラー(特許出願中)を基に設計されており、

複雑な環境下での使用に適している。特徴的なケージと独特な反転モーターを備えており、接触や

衝突をしても墜落せずに機体姿勢を回復できるドローンである。IP -44の認証は取得していないが、

保護等級に準拠した設計である。

 

 

   計測性能

 

検査用ペイロードには、4K カメラとサーマルカメラ、距離センサーを搭載。カメラを上下にチルトしても遮るものはなく、180°撮影が可能、ガードの映り込みもない。照明システムはゼロから再考し16,000ルーメンのLED を採用した斜光および防塵システムにより、ピンホールやひび割れ、腐食などを人による目視点検と同じように見つけ出せ、完全な暗闇の中でも鮮明なデータの取得が可能である。

 

 

   画像処理

 

ドローンで撮影し得られた画像データをつなぎ合わせ、ひびわれの自動検出ソフト「社会インフラ画像診断サービス ひびみっけ」(富士フイルム㈱)で抽出を行うことも可能である。

 

 

 

 

 

 

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
ブルーイノベーション(株)
TEL
03-6801-8781
企業情報
公式サイト

このカテゴリーでよく見られている工法