新規性
・従来のセメントを多用した硬な構造物ではなく、連続繊維補強土を法面保護用土木系材料として用いた。
・3つの工法を複合的に組み合わせ、法面の安定保護と植生造りを一体化したものを提供できるようにした。
・仕上がり法面には、コンクリート構造物がなく、全面に植物が生育できるようにした。
期待される効果
・連続繊維補強土は、耐浸食性を有し地山の風化浸食を防止する。
・連続繊維補強は、疑似粘着力を有し、せん断抵抗力に優れる。
・造成形状は自由度が高く、凹凸の地形、既存木のある地形にも築造が可能。
・連続繊維補強土は、構造体としてのねばりが大きく、地山の微少な変形にも追従できる。
・植物の根系が連続繊維補強土内にも伸長でき植生環境の創造や保全が可能。
・使用する材料は、循環型社会に向けたリサイクル材料を積極的に活用している。
適用条件
① 自然条件
・暴風雨、降雪、極端な寒冷条件などでの施工は避ける。
② 現場条件
・主要機器を設置するため10m×20m程のプラントヤードを要する。
・吹きつけ圧送距離は標準として150m以下が望ましい。
・吹付圧送直高は標準として45m以下が望ましい。
・地山条件としては、土砂から硬岩、モルタル・コンクリート、軽量盛土(発泡スチロール、発泡ウレタン、発泡モルタル)など幅広く適用が可能。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・環境基本法
・資源の有効利用に関する法律
・特定外来生物による生態系等に係わる被害の防止に関する法律
・自然再生推進法
・循環型社会形成推進基本法
等