新規性
・壁面材の構造を厚さ14cmのコンクリートスキンから厚さ3~4cmの薄型軽量コンクリートパネルと鋼製枠を組み合わせた構造に変えた。
・改良土を補強土の一部に構造体として用いた。
・補強材を、帯状鋼製補強材からジオグリッドに変更し、改良土とジオグリッドを組み合わせる構造とした。
・改良土に短繊維を混合した。
期待される効果
・壁面パネルを薄型軽量とすることで、急傾斜地など重機の進入が困難な場所でも人力の施工が可能となり施工性が向上した。
・壁面パネルを薄型軽量とすることで容易に切断加工が可能となり、縦断勾配に応じて現場で加工できる。そのため、笠コンクリートが不要となるので、補強土壁前面の足場が不要となり、コスト縮減及び施工性の向上が可能となった。
・締固めが困難な壁面部分に改良土を用いることで、壁面部分は安定性の高い補強土壁となった。
・補強材をジオグリッドとすることで、広範囲の盛土材に対応(液性限界WL<50%の粘性土まで対応可能)するため、現地発生土利用の可能性が大きく、残土の発生を抑制でき、周辺環境への影響を低減した。
・短繊維を混合することで、改良土は、じん性が向上し、破壊に対して粘り強くなった。
適用条件
① 自然条件
・特になし
② 現場条件
・改良土の撹拌混合エリアが必要(撹拌混合専用バックホウの稼働とダンプへの積込に最低10m×10m程度)
③ 技術提供可能地域
・制限なし
④ 関係法令等
・特になし