新規性
・金網を従来の鉄線を素線とした従来金網から、強度の高い鋼線を素線とした高強度金網に変えた。
・支柱をH鋼から鋼管内部に補強鋼材を配置したモルタル充填鋼管柱に変えた。
・横主ロープやクロスロープ端部に緩衝装置(※TYPE-320、520で適用)を設置した。
・基礎構造をコンクリート擁壁基礎から自立式の杭式構造に変えた。
期待される効果
・金網を高強度金網に変えたことにより、金網のエネルギー吸収性能が向上するとともに、柵面構造も簡素化され施工性が向上した。
・支柱を補強鋼材を配置したモルタル充填鋼管柱に変えたことにより、高耐力・高靭性となり、エネルギー吸収性能が向上した。
・緩衝装置(※TYPE-320、520で適用)を設置したことで、エネルギー吸収性能が向上した。
・自立式の杭式構造に変えたことで、設置占有面積が縮小し、伐採範囲が抑制されることで環境負荷の軽減や斜面安定対策が不要となり、工程の縮減および施工性の向上が図られる。
適用条件
① 自然条件
・自然斜面、人工斜面を問わず落石の発生する危険性のある斜面。
・設計積雪深2.5m~3.5mの地域。
② 現場条件
・資機材の搬入が可能な箇所。
・クレーン(16~25t吊程度)の作業スペース(5m×25m程度)が確保可能な箇所。
・または、大口径ボーリング施工用の仮設足場が設置可能な箇所。
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。